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9. 伊勢の春

 伊勢に住みはじめてまもない頃。春もそこまでという陽気に誘われて散歩をしているうちにどこかへ迷い込んでしまった。尋ねようにも人影が見当たらない。あっちへ行ったりこっちへ行ったりうろうろうろ。 さまよっているのは古市(ふるいち)の路地裏。お伊勢参りが盛んだった頃には精進落としで賑わったという花街だが、今はその面影もない。丘陵にへばりつくように建てられた家々が長い歴史と共に押し合い圧し合いしながら...

8. 玉砂利の行方

                                               砂利が敷き詰められた神宮参道は広くて長い 昨年の暮れ近く、伊勢神宮の内宮さん参道で職員のじいちゃんが砂利作業に精を出していた。参拝者の多い神宮では参道の厚く敷かれた玉砂利ならしは日常のありふれた光景なのだが、このじいちゃんの動きはいつものそれとはどこか違っていた。ながめていると、玉砂利を平らにならし...

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プロフィール

mimosusor

Author:mimosusor
伊勢に生まれながら小さいときから都会大好き。中学校を終えると、ひとりで大阪の学校へ進み、その後は東京で就職。しかし、日本最大の都会にも物足らず、世界の大都会ニューヨークへ。あぁ、ここぞ探していたわが棲み処、もう動くまいと感涙にむせびながら腰を下ろしてから十余年。

仕事で一時帰国していたとき帰郷したのが事の始まりというか終わりというか、「ニューヨークへ帰るの、やめた。伊勢に住む!」となりにけり。

そのわけ?なんたって伊勢神宮ですよ。何十年ぶりかで訪れた伊勢神宮をひとめ見るや打ちのめされてしまったのです。なにが、なにに、なにしたのか。その顛末はブログをどうぞ。

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