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24. 伊勢神宮の博物館

  18-IMG_2040.jpg

伊勢神宮の博物館は内宮に近い丘の上にある。徴古館(ちょうこかん)という神宮らしい名前がつけられているが、建物はご覧の通りで、ベルサイユ宮殿を模したという前庭が広がっている。東京・迎賓館と同じ宮廷建築家が設計したもので、明治の終わり頃に神宮の歴史と文化を伝える博物館として奉納されたが空襲で大きな被害を受けてしまい、戦後に改築、増築された。

8-CIMG0648.jpg賑わうのは「神宮の刀展」のときくらいで、いつもは自分の足音だけが聞こえてくる静けさなのだが、ご遷宮を三年後にひかえて観光バスが止るようになった。ご遷宮で新しくなる神様の装束神宝を間近で見られるからだろう。

神様の装束神宝とは何か。ひと言でいうなら「神さんのお使いになるものはすべて宝」なのだが、今回新調される装束神宝は714種、1576点。衣服・服飾品から道具や調度品、武具、紡績具、楽器、文具、日常具まで範囲は広い。 いずれも平安時代につくられた規定にしたがって、当代最高の職人・芸術家がこれまでのものと寸分の違いもない姿、形のものを作り上げる。

宝石をちりばめたり、見事な金細工をほどこされた豪華なお宝のなかに小さな箱に入ったツゲの櫛がある。一筋の細い毛がやっと入るほどの間隔で櫛の目がスッと伸びる。古代の神さんの御髪はかくも細く繊細だったのかといつもうっとり。出来ることならわが家の家宝に頂戴したいものだ。赤、青、黄、白、紫の鮮やかな五色の吹玉ネックレスもお 譲りいただきたい一品だ。
 
欲しくはないが気にかかるのが柄に朱鷺の尾羽2枚をあしらった刀剣や鷲の羽根が2千本もついた矢羽根などだ。朱鷺の羽は何枚かの蓄えがあるそうだが、鷲の羽2千本はままならず前回は白鳥の羽を代用したそうだが今回はどうされるのか。モノだけではなく、つくるヒトも消えつつあるというのに、明治以前まで は神様がお使いになったものをもったいなくも触れられないとして、務めを終えると燃えるものは燃やし、燃えぬものは埋めるなどして処分をしていたというから驚くではないか。今では神宮で保管し、その一部が徴古館で展示されている。

今回のご遷宮の予算は総額550億円。そんな巨費をつぎ込んで社殿を造り替え、衣服から履物や櫛、枕まで一新するのは、「日本の伝統工芸の継承のためなのです」と案内人が説明し、「なるほど」と納得する観光客の姿を神宮でよく目にする。 しかし、ご遷宮の目的には諸説があって、今も解明されていない。それなのに、伝統 工芸が廃れて行く現代にあって、伝統工芸の継承のためであるという説が説得力を増してきたようで、どうもスッキリしない。 ご遷宮が始まったのは千年以上も昔のこと。単純に今の事情と対比して理由づけをしないほうがいいのではないか。

その点、神様の郷、伊勢のひとびとはおおらかだ。使っているものの調子が悪くなると「そろそろ徴古館行きかな」と心配し、壊れると「徴古館へ持ってけ!」となる。

                                    *

徴古館のある丘はちょっとした神宮のミュージアム・ヒルになっている。坂を下ると神宮文庫があり、その先は皇學館大学。  
 18-CIMG3008.jpg 


向かいの森は伊勢神宮の別宮、倭姫宮(やまとひめのみや)である。天照大神のご鎮座場所を捜して長い間、各地を巡行された倭姫命をまつる美しい神社だ。

18-IMG_1994.jpg 









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mimosusor

Author:mimosusor
伊勢に生まれながら小さいときから都会大好き。中学校を終えると、ひとりで大阪の学校へ進み、その後は東京で就職。しかし、日本最大の都会にも物足らず、世界の大都会ニューヨークへ。あぁ、ここぞ探していたわが棲み処、もう動くまいと感涙にむせびながら腰を下ろしてから十余年。

仕事で一時帰国していたとき帰郷したのが事の始まりというか終わりというか、「ニューヨークへ帰るの、やめた。伊勢に住む!」となりにけり。

そのわけ?なんたって伊勢神宮ですよ。何十年ぶりかで訪れた伊勢神宮をひとめ見るや打ちのめされてしまったのです。なにが、なにに、なにしたのか。その顛末はブログをどうぞ。

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