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25. あうん

18-IMG_7341.jpg  
東京神楽坂の毘沙門の吽形(うんぎょう)。阿形(あぎょう)は写真右下。

春も近づいてきたというのに毎日、曇りか雨ばかり。天照大神様はどこにお隠れか。おまけに気温まで急上昇した翌日には冷え込んで雪まで降るという、おかしな弥生三月。その日も朝から曇天だった。出がけに陽が差し込んできたので、あわててカメラを取り出す。行く先は神楽坂の歯医者さんだが、久しぶりの陽光だ。治療が終わったら、辺りをちょっとぶらついてこよう。

歯医者さんを出て歩き始めるとすぐに、鮮やかな朱色の社殿が見えてきた。毘沙門さまだ。ちょっとお参りしていこうか。入口をくぐると石段両脇に鎮座する奇妙な石像が目に飛び込んできた。なんと味わい深いお顔とお姿であることか。カメラを向けているうちにすっかり心を奪われて、お参りもせずに二頭の石像にとりついてしまった。 
 
10-IMG_7334.jpg帰って神楽坂善国寺(これが正式名)のホームページを開く。一対の石像は狛犬ならぬ狛虎で、向かって右側に座る口をあけたのが「あ・うん」の阿形〈写真右)、左側で口を閉じているのが吽形〈写真上)だった。江戸時代後期の作というが、吽形さんは昭和20年の空襲を受けて満身創痍。それでも口を閉じて穏やかに微笑んでいる。 そんな吽形さんを庇ってか、不敵の笑いを浮かべた阿形さんが石段右手でしっかりと守りを固めている。

ニューヨークから帰って伊勢に本拠を移すまで、神楽坂に十年近くも住み、ごく日常的に毘沙門前を行き来し、ときにはお参りもしていたというのに、なぜ今まで目にとまらなかったのだろう。狐につままれたようだ。

「それは時間の余裕がなかったからよ」。その夜、やってきた友人はワタシの疑問にそっけない。元上司でずっと年上なのだが、もう辞める、もう辞めると言いながら今も一線で活躍している。親知らずが疼いて腫れてお多福さんみたいな顔になっても米国本社からトップが来日するからと帽子を目深にかぶりマスクで顔を包んで出て行くようなビジネスウーマンだ。そんなに好きなら続ければと呆れているが、仕事帰りに疲れきった顔でやってきて、煮上がったばかりの熱々の大根やこんにゃくをうまい、うまいと食する姿を見ていると、なるほどそうかもしれないなと思う。

ストレス疲れから早々と仕事を退いた
ワタシは故郷の伊勢で、伊勢神宮をそぞろ歩く楽しみを知った。深い森に囲まれた神域はその辺りに神さんが潜んでいそうな雰囲気がたっぷり。なにやらいわくありげな事や物に出会ったらインターネットで検索し、本を調べる。それでもわからなければ親しくなった神主さんに尋ねる。すると、境内の老木から小さな石ころやにいたるまでそれなりのエピソードがあり、時には壮大な物語へと発展する。そのおもしろさを友だちにせっせとメールで伝えていたのが、小さなカメラで写真を撮って貼り付けるようになり、やがてこのブログとなった。

神社散歩の楽しみと観察癖は東京にいるときも疼きだし、初詣以外には縁がないと思っていた明治神宮や東京大神宮をぶらつき、湯島天神で梅を眺め、毘沙門さまで阿吽形に驚かされている。これまでどうしても足が向かなかった靖国神社にも行ってみようと思う。乃木神社と東郷神社ものぞいてみようか。

毘沙門天は天の四方で仏様や仏法を守るお役目にある四天王の一員で、北の守りについているインド出身の神さんだということで、伊勢神宮とのつながりはなさそうだ。しかし、神話の神さんを祀った神社であれ、現人神を祀った神社であれ、インドの神さんであれ、ジーザスクライスト様であれ、ワタシのアタマのなかでは
みんな、「伊勢神宮はおもしろい」につながっているのである。 


             さすがは神楽坂の毘沙門さま、おみくじや絵馬結びもどこか粋

18-MG_7313.jpg



毘沙門天は寅年の寅の日の寅の刻にこの世のお出ましになった虎の化身とされている。 1595年の創設以来まつられている毘沙門天像もそれにちなんで寅の日にご開帳される。 正月は初寅の日、二の寅の日、五月、九月は初寅の日に扉が開かれ、ご祈祷を受けられる。

    18-IMG_7564.jpg 

 





 





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mimosusor

Author:mimosusor
伊勢に生まれながら小さいときから都会大好き。中学校を終えると、ひとりで大阪の学校へ進み、その後は東京で就職。しかし、日本最大の都会にも物足らず、世界の大都会ニューヨークへ。あぁ、ここぞ探していたわが棲み処、もう動くまいと感涙にむせびながら腰を下ろしてから十余年。

仕事で一時帰国していたとき帰郷したのが事の始まりというか終わりというか、「ニューヨークへ帰るの、やめた。伊勢に住む!」となりにけり。

そのわけ?なんたって伊勢神宮ですよ。何十年ぶりかで訪れた伊勢神宮をひとめ見るや打ちのめされてしまったのです。なにが、なにに、なにしたのか。その顛末はブログをどうぞ。

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