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36. スサノオの命

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東京南千住の日光街道を歩いていたら立派な神社が目についた。伊勢神宮ご遷宮への協力を呼びかける見慣れたポスターが目につくところにかけられていた。ありがたいことです。お礼に、ちょいとお参りして行きましょか。拝殿へ進むと賽銭箱の上にこんな掲示(写真上)を発見。今どき、小さく切った和紙を用意して参拝者にこんなお願いをしている神社があるとはうれしい驚き。主祭神様はいったいどこのどなたなのかと頭をめぐらして、またびっくり!粗暴な振る舞いで高天原を追われた天照大神のあの弟神、スサノオの命ではありませんか。

高天原を治める天照大神には一緒に生まれた弟神がふたり(2柱)おられた。ひとりは夜の国を治める月読命で、その下が海の国を治めるはずのスサノオの命だ。上のふたりは立派にお役目を果たしているというに、スサノオの命だけは父神のイザナギの命にいくら注意されても国治めもせず、黄泉の国にいる母神のイザナキの命に会いたいと泣いてばかり。つぃには「出ていけっ!」となったが、その前にお姉さんに挨拶をしてくると出かけて、そこでまたひと暴れ。今度は天照大神が怒り嘆いて天の岩屋にこもってしまい、世の中から光が消えてしまったことはご存知のとおり。

18-IMG_6474.jpg 

そんな荒くれ神さんだったが、地上に降り立つてからは八岐大蛇を退治したり、あれやこれやと存分のお働き。おかげ悪疫を退散してくれる立派な勇気ある神さんとして全国の神社でまつられるようになった。 今でいうなら天上の環境に順応できない不適応症だったのでしょうか。

そういえば伊勢神宮についての本や資料は神宮文庫はもとより伊勢図書館にもわんさとあるが、スサノオの命についてはほとんど読んだことがないし、伊勢でスサノオの命をまつる神社にも行ったことがない。内宮の近くにはお兄さんの月読宮があり、そこに父神のイザナギの命と母神のイザナキの命の社も仲良く一列に並んで建ち、さらに外宮近くにももうひとつの月夜見宮があるというのに、スサノオの命の宮は伊勢のどこにもない。

18-IMG_6466.jpg 
 
できのよい姉神や兄神とちがって、天上の国を追われて出雲に降りてから地方神となり、やがてはインド系の祇園信仰と結びついて全国へと派生していくというお定まりのコースを外れたがゆえ伊勢での存在感は薄いのだろう。祇園信仰とは仏教の聖地である祇園精舎の守り神である牛頭天王(ごずてんのう)に対する信仰で、疫病を鎮めてくれる神さんとして京都の八坂神社から全国に広がっていった。南千住のスサノオ神社ではスサノオの命を牛頭天王になぞらえて、「お天王さま」とよび、毎年6月には天王祭が開かれ、さらに三年毎に本祭があり、そのときはスサノオの命が八岐大蛇に喰われるのを救ったクシナダヒメを飾った山車と山車がぶつかりあって、「そりゃあ豪快な祭りだ」と境内でタバコを吸っていた地元のおじいさんが教えてくれた。

年間100以上も祀りごとがある格式高い伊勢神宮の主祭神として日本国の繁栄と国民の安泰に貢献する出来のよい姉神、闇につつまれた夜の国をじっと治める兄神。地上に降りて大蛇に喰われるのを救ったクシナダヒメと結ばれて出雲の国で幸せに暮らしたという出来の悪かった末の弟。神さんの生き方もさまざまあるようだ。

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弥生三月。おっかない牛の頭をもつ牛頭天王の社には優しいお顔の雛人形がそこかしこに、並べられていた。

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伊勢神宮の同種の看板は「下馬禁止」だが、スサノオ神社は角地にあるために近道に通り抜けをするひとびとが多いためであろう。

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mimosusor

Author:mimosusor
伊勢に生まれながら小さいときから都会大好き。中学校を終えると、ひとりで大阪の学校へ進み、その後は東京で就職。しかし、日本最大の都会にも物足らず、世界の大都会ニューヨークへ。あぁ、ここぞ探していたわが棲み処、もう動くまいと感涙にむせびながら腰を下ろしてから十余年。

仕事で一時帰国していたとき帰郷したのが事の始まりというか終わりというか、「ニューヨークへ帰るの、やめた。伊勢に住む!」となりにけり。

そのわけ?なんたって伊勢神宮ですよ。何十年ぶりかで訪れた伊勢神宮をひとめ見るや打ちのめされてしまったのです。なにが、なにに、なにしたのか。その顛末はブログをどうぞ。

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