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37. 自然の神さま


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  瀧祭宮の石神さん

あの日は東京にいた。出かけようとしたとき、グラッと揺れた。急いで玄関ドアを開けて戻った、その瞬間にドン!激しい縦揺れが来た。コートとバッグをもったままテーブルの下へ潜り込む。今度は横揺れだ。部屋がゆ~らゆら揺れ、壁の内が大きな軋み音を上げた。このまま高層階マンションがぐしゃりと潰れ、ワタシは階下でぺしゃんこか。外へ逃げるべきか。でも揺れる階段を降りるのが怖い。ガシャンガシャ~ン!どこかで陶器が割れる音がした。怖い!怖い、怖い!震えながら手を伸ばしてテーブルの上のTVモニターを探す。テーブル下でNHKをつけると、震源地は東北だとテロップが流れていた。

長い揺れが治まった気配。こわごわテーブルの下から出る。花瓶も壁の額も、そして食器類も無事だ。とすると、あの陶器の壊れる音は何か。おや台所の床が汚れているではないか。なんと台所の壁に亀裂が入り、それが流しのタイルへと続き、タイル3枚が割れ落ちているではないか。驚いている間もなく、また揺れが始まった。再びテーブルの下へ。しばらくはこの繰り返しだった。長い長い、恐怖の時間だった。

いったい何が起こったのか。TV画面には津波が堤防を、ビルを乗り越えて、人家を押しつぶしそこに住むひとびとを飲み込みながら突き進む様子が映し出されていた。炎に包まれて町中が燃えている映像もあった。現実の出来事とは思えない。見るのがつらくなってテレビを切った。

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  瀧祭宮

古来、日本のひとびとは自然を敬い、畏れてきた。自然のそこここには神が宿り、そうした神々を手厚く祀れば恵みをいただけるが、ぞんざいにすると祟りがあると信じられてきた。伊勢神宮にも風の神、土の神、水の神などさまざまの自然の神さんが祀られている。内宮の手水場を過ぎてすぐの五十鈴川沿いにある瀧祭宮(たきまつりのみや)は、五十鈴川水源の瀧の神を鎮めるために石神さんをまつっている(写真)。お宮と言っても石神さんを囲う柵があるだけで社もなにもないが、私が一番好きなお宮だ。 

女性の参拝者に人気なのがその先にある風日祈宮(かざひのみのみや)だ。五十鈴川にかかる橋からの眺めは四季折々に美しい。それを渡ると森の中に美しいお宮がひっそりと建つ。ここには、その名のとおり風の神さんが祀られており、5月と8月には風雨が穏やかで無事に五穀が収穫できますようにと祈る風日祈祭が行われる。 外宮にも同じ神さんをまつる風宮(かぜのみや)がある。 
 
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  内宮の風日祈宮

この他、伊勢神宮には併せて125もの神社があるのでお祀りされている神さんも多い。しかし、海の神を祭神とするお宮はない。志摩の海の近くにある別宮の伊雑宮(いざわのみや)でさえも、祭神は天照大神である。今回、日本に大きな被害をもたらしたのはどの神さんのお怒りに触れたのか。 その代償はあまりにも大きい。

伊勢神宮では震災が発生して以来、内宮・外宮の神楽殿で復興祈願祭を毎朝とりおこない、被災地の一日も早い復興と被災者の方々の安寧を祈っている。 

18-CIMG9528.jpg 
   神嘗祭に先立ち外宮の祓所で

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mimosusor

Author:mimosusor
伊勢に生まれながら小さいときから都会大好き。中学校を終えると、ひとりで大阪の学校へ進み、その後は東京で就職。しかし、日本最大の都会にも物足らず、世界の大都会ニューヨークへ。あぁ、ここぞ探していたわが棲み処、もう動くまいと感涙にむせびながら腰を下ろしてから十余年。

仕事で一時帰国していたとき帰郷したのが事の始まりというか終わりというか、「ニューヨークへ帰るの、やめた。伊勢に住む!」となりにけり。

そのわけ?なんたって伊勢神宮ですよ。何十年ぶりかで訪れた伊勢神宮をひとめ見るや打ちのめされてしまったのです。なにが、なにに、なにしたのか。その顛末はブログをどうぞ。

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